角屋もてなしの文化美術館
もてなしの真髄を今に伝える角屋。かつて公許花街として栄えた島原。そこに江戸期の揚屋建築を今に伝える重要文化財・角屋があります。揚屋とは、置屋から太夫や芸妓を呼び、宴会をして客をもてなす場所。しかし、単なる遊興の場所ではなく、文人墨客が集う、いわば文化サロンとしての役目を担つていた場所であり、江戸期には島原俳壇が形成されていました。展示スペースにある与謝蕪村をはじめとする作品や資料が、島原、そして角屋の本当の姿を物語っています。豪華な調度品がその持ち味を生かすよう、バランス良く配されている。政治が動き、文化が育まれた場所。隊士たちがともに寝起きし、生活して、いた空間。然く語り合う彼らの姿が浮かんでくるよう。